肉じゃが・チョコチップクッキー・豚骨ラーメンこの料理の共通点は何かわかりますか?
実は全部失敗から生まれた料理。
- 肉じゃが→外国の調味料の代わりに日本の調味料を使った結果
- チョコチップクッキー→チョコレートが溶けなかったクッキー
- 豚骨ラーメン→煮込みすぎ
「失敗は成功のもと」なんて言葉がありますが、
多くの人に愛されている料理が失敗から生まれていたなんてビックリ!
実は高知県にも失敗から生まれた大逆転料理があることを知っていますか?
高知県民なら知らない人はいない有名で定番のご当地パン。
その1:羊羹ぱん
その2:ぼうしパン
今回は「羊羹ぱん」と「ぼうしパン」がどうやって誕生したのか
愛され続ける理由を考えながら紹介していきます。
1.「羊羹ぱん」の大逆転秘話
「甘さの重ねがけ」って呼ばれているよ!
羊羹とあんこの組み合わせは「甘すぎる」と思う人も多いと思いますが
甘すぎないサッパリした味が食べやすいですよ。
その1:始まりは焦げを誤魔化すため⁉︎
羊羹ぱんで有名な「菱田ベーカリー」
卒園のプレゼントで贈る紅白まんじゅうに羊羹で「祝」の文字を書いていました。
昭和40年代、焼きすぎて焦げたパンの表面を誤魔化すために元々紅白まんじゅう用に使っていた羊羹を塗ったことが羊羹ぱんの始まりだそうです。
その2:羊羹ぱんのヒットの秘密
船で九州との交流があって
愛媛県と高知県の県境にある宿毛市。
宿毛市は他県の文化の影響を強く受けていて入り混じった独特の地域性があります。
そのため甘い味噌や醤油が好きな人が多いです。
その3:羊羹ぱんの種類
こしあんぱんの上に茶色の羊羹をコーティングしたベーシックなものの他にも種類があるのことを知っていますか?
- ほろ苦さが特徴の抹茶
- ゆずのピールが入ったゆず
- 鮮やかな色の紫芋
- 栗の甘露煮が入った栗
ネット通販で買えるよ!
他にもホイップクリームをツイストパンで挟んで羊羹をコーティングした「羊羹ツイスト」もあります。
その4:全国で発見!【ようかんパン】の謎
宿毛市のご当地パン「羊羹ぱん」ですが
実は他県にも「ようかんパン」と呼ばれる商品があります。
- 北海道の日糧製パン「ようかんパン」→ホイップクリームを挟んだツイストタイプ
- 富山県の清水製パン「ヒスイパン」→あんぱんを翡翠色の羊羹でコーティング
- 静岡県の富士製パン「ようかんぱん」→中央の凹みにバニラクリームをトッピング
繋がりは謎に包まれていますがどれも美味しそう!
食べ比べてみるのも楽しいかも☆
2.【ぼうしパン】の大逆転秘話
真ん中はふわふわの柔らかいパンで
周りのつばの部分はサクサクの甘いカステラ生地。
その1:メロンパン作りの失敗から誕生
昭和30年頃、メロンパン作りの失敗がぼうしパンの始まりです。
ビスケット生地を表面にかけて作るメロンパン。
ビスケット生地をかけ忘れて代わりにカステラの生地をかけて焼いたら
帽子のつばのようにカステラの生地が広がって焼き上がってしまったのが「ぼうしパン」の始まりです。
その2:ぼうしパンの魅力
ぼうしパンといえば形!
名前の通り帽子みたいな形がかわいい!
SNS映え間違いなし⭐︎
その3:「ぼうしのみみ」とは?
- きのこの山とたけのこの里
- 目玉焼きのソースと醤油
同じくらい高知県民なら誰もがぶつかる問題。
ぼうしパンの「耳派」か「頭派」か
この問題に終止符を打つかもしれない「ぼうしのみみ」という商品があるのを知っていますか?
「ぼうしのみみ」はぼうしパンのつばのカステラ生地の部分だけの商品です。
「頭」も「耳」に負けないくらい美味しいよ!
- 「ぼうしのみみ」はスーパーやコンビニなどで購入可能
- 「ぼうしパン」はスーパーでの購入はもちろん。県内の多くのパン屋さんで購入できます。
パン屋巡りも楽しそう☆
まとめ
今回は、失敗から生まれた高知県のご当地パンの大逆転秘話をご紹介しました。
- 表面の焦げを誤魔化して生まれた「羊羹ぱん」
- 生地のかけ忘れから生まれた「ぼうしパン」
「焦げを誤魔化す」
「代わりに別の生地をかけた」
クスッと笑ってしまうようなかわいい失敗のエピソードも魅力の一つです。
最近テレビでご当地パンとして取り上げられているのをよく見ます。
失敗から生まれた高知のご当地パン。
失敗からの大逆転で高知県民だけでなく全国で愛されてほしいです。