みなさんはお遍路ってどういうイメージをお持ちですか?
- しんどそう
- 仕事をしているので時間がない
- 年寄りくさい
- 知らない場所に行くのが怖い
そんなイメージを持たれてる方も多いのではないでしょうか?
行きたいけどよく分からない、教えて欲しいです。
旅行気分で始めた私、仕事の休み週2日で巡る四国歩きお遍路は、
- 人のやさしさに触れられる
- 自分と向き合える
- 四国グルメで胃袋から幸せ
- 自然のありがたみを絶景から学ぶ
など、人として成長できた自分磨き旅になりました。
30代でお遍路を始めた私の体験から、関西から週2日でも行く価値ある4つの理由をご紹介します。
関西から週2でも行く価値ある4つの理由
30代になると20代ではなかった仕事・プライベートに対して、不安や悩みが増えますよね。
今の仕事に対して不安、これからどうなるんだろうと悩んでしまいます。
私も同じように不安や悩みを抱えていました。
長期休暇をとらなくても大丈夫!
仕事の休み(週2日)だけの区切り打ちでしたが、十分に最強パワーを感じる旅になりました。
※一旦止めて、再びお遍路を再開する事を「区切り打ち」といいます。
その他、わざわざ関西から区切り打ちでも行く価値があった理由詳細をご紹介します。
その1:人間の優しさに触れられる
歩き遍路をしていると、
- お菓子やおにぎり、蜜柑などを頂いたり
- 休憩所にお茶やお菓子が置いてあったり
これらをお接待といいます。
地元の方がお遍路さんを応援するおもてなし。
このお接待を受けると疲れが吹っ飛んで、頑張って歩けます。
お寺までは電柱・ガードレールなどに貼られている道案内シールを頼りに歩くのです。
それでも道で迷いそうになります。
そんな時、近くに居る子供や大人の方から「こっちが正しい道だよ」と声を掛けられなんとか迷わずに行くことができます。
雨や雪の日に温かいお茶をもらったりした時は有り難く、体が蘇ったような気がしました。
自分1人の力だけでは達成できません。
多くの地元の方に助られながらの旅だと思います。
大変そうだけど、今まで経験した事がない「人のやさしさに」を触れられそうですね。
その2:自分と向き合うことができる
遍路道を歩いてる時は孤独を感じます。
体は疲れているせいか、頭の中は「無」に近い状況です。
そんな時、今の仕事に対しての自分・プライベートでのこれからの自分を自然に考えるようになっていました。
普段の生活では、逃げていたような事と向き合う時間に…。
仕事、プライベートでは反省する事が多かった自分としてはいい時間でした。
人それぞれ感じ方は違うと思いますが、この自分と向き合う時間がお遍路の醍醐味なのかも知れません。
その3:四国グルメで胃袋から幸せに
四国は美味しい食べものが多い所です。
ですから四国へ行く時、ホテル近くで行きたいお店を必ずチェックしていました。
徳島県なら、
- 徳島ラーメン
- 地ビール
- 阿波尾鶏
- すだち
高知県なら、
- 鳥料理
- カツオ刺身
- カツオたたき
- ウツボ料理
- 鍋焼きラーメン
愛媛県では、
- 鯛めし
- パン
- じゃこ天
- さつま汁
- 蜜柑
香川県は、
- 讃岐うどん
- 骨付鳥
- あんもち雑煮
- たこ飯
他にも美味しいお店が多くてお遍路の後、最大の楽しみです。
行ったお店で違う店を紹介されたり、お店の方との会話を楽しめるのも魅力です。
☆お寺近くにお団子屋さんある場合があり、安くて美味しのでオススメです。↑88番札所大窪寺前のうどん屋八十八庵「打ち込みうどん」
このうどんは忘れられないくらい美味しかったです。
その4:歩き遍路だから見られる絶景
山を登る途中からの景色はもちろん綺麗で、その時にしか見れない景色が広がります。
展望台のような所でのランチタイムは、おにぎりがいつもよりも美味しく感じます。
雨の後は幻想的なお寺、誰も歩いていない雪の道…↑幻想的な雰囲気の12番札所焼山寺
その中で忘れる事はないだろうと思う出来事がありました。
高知の中村駅から足摺岬へ行くバスが急にバス停のない所で止まり、
運転手さんに「2、3分止まっといてあげるから写真撮ってきていいよ」と言われ急いで飛び出すと…
そこからの景色は夕暮れ時もあって、本当に綺麗な景色がありました。
バスの乗った瞬間に
「ありがとうございました。」
その運転手さんの名前は今でも覚えています。↑バスの運転手さんおすすめの岬の景色
この美しい景色は忘れる事は一生ないと思います。
霊場でだけでなく、自然や遍路道中からも沢山のことを学ぶことができました。
私にとって四国遍路は、人として成長する「自分磨きの旅」になりました。
人として成長できた遍路の詳細
四国へ行く手段としては高速バス。
朝早くから活動していきたかったので、仕事終わりに夜行バスに乗り翌日の早朝から動き出していました。
熱中症予防に1リットルの水分と梅干し。
体への負担が半端ないので、登山のような服装をしていました。
リュックを使用される場合、ベルト部分にクッションのようなものがあると頭痛予防になります。
足への負担が凄いのでスポーツタイツが良かったです。
宿泊場所・ルートは念入り調べてる方がいいです。
予定よりも進まなかった時のことを考えて、近くに駅やバス停はあるか調べておくと助かりました。
歩き遍路の場合には、自分の1日の歩ける距離を知っておきましょう。
お昼ご飯は、お店が空いているか分からないので、見つけたコンビニで買って持って行っていました。
途中で体調が悪くなった場合は断念することも必要です。
頭痛や足を痛めた事は何度もありました。
↑88番札所大窪寺
途中で辞めようと思った事もありました。
が、このままなら何も変わらないという思いで、最後まで行く事ができたのかもしれません。
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まとめ
今回は、関西から週2日でも行く価値のある四国歩き遍路~自分磨き旅の体験談~をご紹介しました。
- お接待という人の親切を感じる
- 人の優しさで道に迷いにくくなる
- 自分の不安や悩みと向き合える
- 四国グルメも楽しみの一つ
- 遍路道中の絶景は一生もの
人生で1番しんどい旅でしたが多くの人への感謝と一期一会を感じ、なぜかまた行きたくなる旅になりました。
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