お城巡りに興味があっても、どこへ行ったらいいのか迷ってしまいますよね。
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/08/illust_96-min.png)
せっかく行くんだから、楽しくないと損だよね。
愛媛県今治市にある「今治城」は
- 日本100名城に選ばれたお城
- 築城の名手「藤堂高虎」の代表作
- 日本三大水城と呼ばれる珍しい造り
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/09/IMG_-elpjws.jpg)
愛媛を代表する名城の一つなんです。
お城を制すならまずは下調べから。
一緒に今治城について見てみましょう!
日本100名城「今治城」
「今治城」は愛媛県今治市にあるお城です。
砂丘に建てられた珍しいお城。
砂が風にあおられてお城に吹き上がる様子から「吹上城」とも呼ばれています。
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/08/illust_96-min.png)
砂の上にわざわざ作ったのはなんでだろう。
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/09/IMG_-elpjws.jpg)
今治は海に近い場所にあるので、海岸近くに建てるのが効率的だったんです。
今治城を築城したのは、
戦国武将の「藤堂高虎」
猛将として名高い人物ですが、築城の名人でもありました。
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/08/illust_96-min.png)
凄い人が造ってるんだ。
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/09/IMG_-elpjws.jpg)
今治城は日本100名城にも選ばれているんです。
四国からは他にも下記の8つが日本100名城に選定されています。
- 「徳島城」
- 「丸亀城」
- 「高松城」
- 「湯築城」
- 「松山城」
- 「大洲城」
- 「宇和島城」
- 「高知城」
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/08/illust_96-min.png)
へえ、結構たくさんあるんだな。
じゃあまずは四国から攻めてみるのがいいかな。
実はほとんどが建て直し
実は、国内のお城は建て直されたものがほとんどなんです。
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/08/illust_96-min.png)
えっ、そうなんだ。
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/09/IMG_-elpjws.jpg)
戦の拠点にもなりましたからね。
江戸時代に入ると一気に数が減ったんです。
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/08/illust_96-min.png)
平和な世の中には必要がないってことか。
(お城は一つの藩に一つ、それ以外は廃城)
国内のお城はほとんど無くなってしまいました。
それだけでは終わりません。
時代と共に数はどんどん減っていき、現在その姿を見ることが出来るのはほんのわずか。
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/09/IMG_-elpjws.jpg)
明治時代に頻発したお城の取り壊しも痛手でしたね。
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/08/illust_96-min.png)
もしかして、今治城も?
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/09/IMG_-elpjws.jpg)
はい、建物はすべて取り壊されてしまいました。
現在は再現されたものが建っています。
そんな時代の流れに負けず、石垣と内堀は無事に現代に生き残っています。
ワイルドだけど緻密な石垣
お城は、効率よく築城できるように単純な造りをしています。
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/08/illust_96-min.png)
それじゃあ敵も簡単に侵入できるんじゃないの。
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/09/IMG_-elpjws.jpg)
そうですね、そのために様々な工夫がされています。
その一つが、現在もそのままの姿で残っている石垣。
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/08/illust_96-min.png)
石の大きさがバラバラなのに角が真っ直ぐだ!
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/09/IMG_-elpjws.jpg)
崩れにくい石垣を建てるには、角の組み立てが肝なんです。
石を加工せずそのまま使用した石垣は、高い所で約13mにもなります。
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/09/IMG_-elpjws.jpg)
高さでいうと金閣寺より少し高いくらいです。
これでは弓矢も届きませんね。
砂の上に建てられたものとは思えない立派な石垣。
色々な石が使われていますね。
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/08/illust_96-min.png)
所々隙間があるな。これは何で?
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/09/IMG_-elpjws.jpg)
海の石を使ったので、貝が付着していたんです。
その貝があけた穴と言われています。
この石垣にはこんなお話があります。
石垣を造る時、藤堂高虎は
「石を持ってきてくれたら、同じ重さのお米と交換するよ」とお触れを出しました。
それは良い事を聞いたと人々は石を持ち寄りました。
しかし、ある程度石が集まると
「ごめん、お米無くなっちゃったから持って帰るか置いて帰って。」
困り果てた人々は、持って帰るわけにもいかず石を置いて帰りました。
高虎は、その石をしめしめとばかりに石垣の材料として使ったのでした。
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/08/illust_96-min.png)
横取りはちょっとモヤモヤするな。
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/09/IMG_-elpjws.jpg)
それだけ石が集まらなかったという事でしょうか。
お城の入り口にある大きな石。
およそ1.6tにもなる石は、官兵衛石と言われてます。
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/08/illust_96-min.png)
これも誰かが持ってきたのかな…。
都市と生きるお城
お城の守りを強くするもう一つの工夫が、お堀です。
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/08/illust_96-min.png)
これはよく見る感じじゃない?
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/09/IMG_-elpjws.jpg)
いえいえ、実はこのお堀は海水が引き込まれているんですよ。
本来は海の近くまであったと言われています。
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/09/IMG_-elpjws.jpg)
港もお城の中にあったんですよ。
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/08/illust_96-min.png)
お城の中で水揚げしてたってことか。
海に特化した造りから、日本三大水城の一つとしても数えられています。
現在の今治の町造りにも影響を与えています。
天守は実在したのか?
敷地内の建物は、当時の資料などを参考に再建されています。
しかし、分からない点が多いのが天守閣です。
天守閣ミステリー!
建てられた跡が見つからず、本当に存在したのか現在でも明らかになっていません。
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/09/IMG_-elpjws.jpg)
藤堂高虎の資料には記載があるのですが、その他は分かっていない事が多いのです。
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/08/illust_96-min.png)
じゃあ今建っているのは何なの?
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/09/IMG_-elpjws.jpg)
様々な資料を参考に建てられた「摸擬天守」と言われるものです。
様々な説の中に「解体して京都の亀山城へ移された」と言うものがあります。
現在の天守は、その亀山城を参考に建てられたものです。
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/08/illust_96-min.png)
中には入れるの?
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/09/IMG_-elpjws.jpg)
はい、観覧料を払えば入ることが出来ますよ。
天守の中は資料館になっています。
最上階の5階からは海までが見渡せる絶景が広がっています。
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/08/illust_96-min.png)
これがお殿様が見ていた風景か!
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/09/IMG_-elpjws.jpg)
海からの風が吹いていて、とても気持ちよかったです。
明らかになっていない事が多い天守ですが、絶景良ければ全て良しですね。
今治城の詳細
〒794-0036 愛媛県今治市通町3丁目1-3
●開館9時~17時
※夜間ライトアップは公式HP参考に
●12月29日~31日のみ休館
●天守閣・御金櫓などの共通観覧料金
一般大人:520円
65歳以上:420円
学生:260円
高校生以下(18歳以下は無料)
※愛媛県今治市のソウルフード「焼豚玉子飯」
「今治城」から車で約6分と近くて美味しい!
>>愛媛B級グルメ焼豚玉子飯!行列のできる人気店「重松飯店」で昼食
まとめ
今回は、日本100名城・日本三大水城の愛媛県今治市「今治城」詳細・戦国武将・天守閣の謎をご紹介しました。
- 都市に寄り添ったお城
- 当時のままのお堀と石垣
- 謎の多い天守からは絶景が見える
![](https://sendabanda88.com/gokuraku4koku/wp-content/uploads/2021/09/IMG_-elpjws.jpg)
無料でお城を案内してくれる方も居ますので、駐車場入り口で聞いてみて下さいね。
知れば知るほど深みにはまるお城巡り。
それぞれの楽しみ方を見つけていきましょう!