高知県民といえば酒豪が多いイメージありませんか?
高知県にはお酒と宴会が好きな人が多いです。
お酒好きがいるのが当たり前すぎて今まで疑問に思いませんでした。
高知県民にお酒好きが多いのはどうして?
- 歴史
- 食文化
- 特産品
3つが大きく関係しています。
今回はどうして高知県にお酒好きが多いのか理由を紹介します。
1.高知県のお酒好きの歴史
高知県民はいつからお酒が好きなの?
高知県民のお酒好きがわかるエピソードを3つ紹介します。
その1.千年を超える⁉︎酒飲みの遺伝子
高知県民のお酒好きは平安時代まで遡ります。
紀貫之の「土佐日記」の前半に高知県民のお酒好きがわかるシーンがあります。
55日かけて土佐から京に帰る紀貫之のための送別会が開かれます。
飲んで酔って夜が更けてが1週間くらい続いてなかなか土佐を出発しない!
さすがに1週間の宴会は長すぎる!
- 5年間の感謝
- 別れの名残惜しさ
- 長い旅路の無事を願う気持ち
1週間の長い送別会には紀貫之への感謝と旅の無事を願う気持ちが込められていました。
その2.お酒のトラブル対策に「禁酒令」
昔から土佐は酒豪が多くてケンカが多い!
長宗我部元親から「禁酒令」が出されます。
お酒に酔って人を傷つけたり殺したりした場合でも傷害罪•殺人罪として処分する厳しめのルールでした。
聞けば、商人は「元親殿に届けに行く途中」だと言います。
元親は禁酒令を出しておいて、お城で隠れてお酒を飲んでいました。
自分で作ったルールを守れないなんて信じられない。
お酒は飲みたいから禁酒令はやめる!
その後、元親は部下に怒られて「禁酒令」はすぐに解除されます。
その3.酔っぱらいを名乗るお殿様
江戸時代の歴代土佐藩主も多くがお酒好き。
無類のお酒好きの15代土佐藩主山内容堂は自分のことを「鯨がいる海の酔っぱらい殿様」なんて名乗っていました。
ドラマなどで描かれる山内容堂っていつもお酒を飲んでいるよね。
2.高知県の食文化
- お酒好きで人懐っこい
- お酒を酌み交わせば誰とでも仲良くなれる
そんな性格の高知県民から誕生した食文化があります。
その1.高知のおきゃく文化
お酒好きの高知県民は何かに理由をつけてすぐに宴会をしたがります。
そこで誕生したのが「おきゃく文化」
性別、世代、立場の分け隔てなくとにかくみんなで楽しくお酒を飲む場だよ☆
その2.おきゃくに外せない!皿鉢料理
おきゃくの楽しみといえば「皿鉢料理」
お正月のおせち料理の代わりに皿鉢料理を食べる家庭もあるよ☆
皿鉢料理の誕生は男女の格差があった江戸時代。
宴会中、女性は男性のお世話をするため台所を行ったり来たり。
皿鉢料理は「男女関係なくみんなでお酒を楽しみたい!」という
お酒好きの土佐人らしい優しさが込められています。
3.高知県の特産品
その1.高知県の辛口の日本酒
高知県民はおきゃく文化の影響でとにかくお酒を飲む量が多い!
そのため量を飲むためにスッキリした飲み心地の辛口の日本酒を好む人が多いです。
好きなものは自分たちの手で作りたい!
お酒好きで宴会好きの高知県民は諦めません。
貪欲さと努力でキレのあるスッキリした辛口の日本酒を完成させます。
その2.豊富な海産物
努力して作った辛口の日本酒と高知県で取れる海産物との相性の良さは酒好きの高知県民にとって嬉しい成果。
まとめ
今回は、高知県でお酒好きが多い理由についてご紹介しました。
- 高知県民のお酒好きの歴史
- お酒好きから発展した食文化
- 食文化に合う日本酒
- 豊富な海産物
高知県にお酒好きが多いのは平安時代から続く遺伝子レベルだということがわかりました。
「楽しいことはみんなで」
「美味しいものはより美味しく」
お酒好きの高知県民らしい努力と優しさの結晶が
現代の高知県のお酒好き人口の多さに繋がっているのかもしれませんね。
平安時代から続く高知県のお酒好き文化は令和を超えてこれからも続いていくでしょう。